屋上屋

屋上で小屋を建てている

20190524

微熱が続いている。体温は時折上がり、さっき計ったらもうこれは微熱ではないなと思う。

今朝は空の青みが薄かった。気温が上がる。午後の緑がかった光。太陽が沈んでいく。空を赤く染めることもなく、ただ真っ白な光球が向こうの建物の裏へと回っていく。

 夏みたいな気温だけれど、さやかな風が吹いていて、ぼくたちの知っている湿度の高い夏とはまったく違う。

村上春樹の『騎士団長殺し』を読み始めた。文庫になって、それがブックオフに流れ出してから読もうと友達と言っていた。それが僕らなりの世界との距離のとり方だった。けっきょく4冊のうちの3冊しかなくて、1冊は新刊書店で買ったのだけれど。

取り込んだままの洗濯物が窓際に積もって山をなしている。山というよりは台地?クリスチャン・ボルタンスキーの作品のことを思い出す。新美での展示が楽しみ。

体温を計りなおす。微熱に戻っている。微熱が微熱でなくなるその境目のことはよく分からない。閾をさまよっている。