屋上屋

屋上で小屋を建てている

日記 20210318

日ごとに暖かくなってくるような気がする。読んだり書いたりする元気が少しずつ戻ってくるような気がする。日常のちょっとした煩いをやっていくための諦めを少しずつ深めていくような気がする。全部殺すという気合を忘れないこと。とりあえず外に歩きに出てみるということ。映画館に映画を見に行くこと。鑑賞後、くらやみから出たときに見える街並みが美しいこと。自分ひとりの部屋をもつこと。部屋に入ったり出たりすること。イヤホンで音楽を聞くこと、自分ひとりの空間を切り取るようであって、しかしそれは風景をフッテージとして編集作業を行っているようでもあり、それもまた世界との関わり方の一つなのだと思う。「世界」なんてものについて考えても生活をしていく上では一切の役には立たないけれど、それが確かに自分を生かしているのだということ。

いろいろな物事に目移りするし、どうしようもなく気力が減退してしまうこともあるけれど、結局は読んだり考えたり書いたりすることが僕にとってもっとも大事なことなのだと思う。たとえ十分に優れてはいなかったとしても。